星条旗よ永遠なれ(スーザ作曲)
スーザといえばこの曲が代表作ではあるが、適当に演奏されている場合が多い。
モシーナとして、楽譜を購入してまで「普通の演奏」を追求した作品である。
トリオの部分の「ピッコロソロ」はもちろん「ソプラニーノリコーダー(340円)」であり、聞き間違いをするぐらいの仕上がりになった。
とある打楽器の先生にこの演奏を聴いていただいた感想は「こういうノリのめずらしんだよね。」とのこと。
歌劇「魔笛」序曲(モーツァルト作曲)
この録音のクラリネットは、普段使用されているB・C社の「○ェスティバル」ではなく、「○リート」によって臨まれた。
同じ奏者が、パートを重ねて録音されるため、特に後半部分のスタッカートは見事にニュアンスがそろっている。
苦労したのは、むしろ金管楽器の方であったとのこと。
また、この曲のティンパニは「○ッカン」の白色卵型を使用。
交響詩「ローマの祭」より(レスピーギ作曲)
とうとう、この曲までセッションすることになった。
しかし楽譜の都合上、「チルチェンセス」「主顕祭」のコンクールで良く演奏される部分のみとなった。
また、「チルチェンセス」をセッション後、数ヶ月後に「主顕祭」をセッションした。
理由は、テンションを温存するためである。
金管楽器のバンダは、ステレオ効果を十分にねらい、当然「立奏」で行われた。
パーカッションは、指定楽器をすべて入れ、色彩豊かな仕上がりとなった。
また、勢いだけで演奏されがちなこの曲であるが、カウントを聞きながら録音していく特長を生かし、テンポ感を失うことない出来となった。
ザ・シンフォニアンズ(C.ウィリアムズ作曲)
モシーナ結成以来、絶対無理とされていた「パーカッション・アンサンブル」に挑戦されている。
しかし、その不安はなんのその、この作品の売り物の一つとなっている。
コンクール等では、テンポの変化をつけることでアピールする機会が多いが、あくまでも「コンサート・マーチ」ということを大事にしている。
S木教諭が、補習中に4Fの音楽室から何度も「ドンドン」とパーカッションを録音するS村教諭の音が聞こえ、テイクを重ねてまで「確実」に演奏している様子を感じ、「これはただごとではない」とS木教諭も気合いを入れてスネア等のパートもセッションされている。
北海道稚内商工高等学校校歌
ミュージック・エイト社でおなじみの「○島○美氏」にアレンジを依頼している。
「○美ちゃんだったら、半音階でホルンとかよく使うよね。」と、アレンジャーにプレッシャーをかけたせいか、できあがった楽譜は当時の商工吹奏楽部員ではまかないきれないぐらいの「凝った和音」「凝ったオーケストレーション」となってしまった。
当然、現在でも全パートで生演奏の機会はないようである。
「式典バージョン」と「サンババージョン」の二つが用意され、特に「サンババージョン」では、シュプレヒコールの指定がある。
もちろん、モシーナとしては、他人に頼ることなく、「二人」で入れられた。
「アゴゴ・ベル」は、実物がなく、シンセサイザーで録音されている。
そして、「カウベル」もなかったため、おんぼろミュートで代用された。
サンババージョンは、パーカッション→テューバ→の順で録音が始められたが、バランスの取り方がうまくいかなかったせいか、「チューバ・コンチェルト」状態の録音となっている。
パンチネロ(リード作曲)
高文連全道大会での参加曲であった。
リードの作品も数曲レパートリーとなっているが、この曲は一番「肩の力を抜いて」録音されている。
テンポも軽快感をねらい、「こんなテンポで演奏できるわけないだろ!」という設定で各パートのセッションが進められた。
管楽器と一部のパーカッションを入れた時点でモニタしてみると・・・どうも、おもしろくない。
時間の合間にちょろっとS木教諭がスネアドラムを入れてみた。
・・・スネアドラムだけ浮いていると言ってしまえばそれまでであるが、全体の雰囲気がガラッとかわり、何度も聞きたくなる演奏となった。